単身高齢者の増加が引き起こす
新たな経済格差と買い物弱者問題
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単身高齢者の増加が引き起こす 新たな経済格差と買い物弱者問題

買い物弱者が生じる背景には共通した問題があります。まず、非婚化が広がってきたことで単身の高齢者が増えていく傾向にあること。次に、経済格差が拡大し、雇用の安定しない低賃金の非正規雇用者が減らずに低所得者が増えている状況。そして、核家族化と親元を離れた人口流動などによって、子育て世代が買い物弱者になるという問題です。

孤立する単身高齢者

子どもが自立して家族と離れて住んでいたり、配偶者に先立たれたり、また独身のまま年齢を重ねてしまったような単身の高齢者は、増え続けています。 単身の高齢者世帯は、少子化や人口減少などにより今後の5年間で11%、10年間で16%、実数にして約1000世帯増加すると予測されています。高齢者に限らず、単身世帯では同居する他者に買い物を頼むことができず、特に一人暮らしの男性の場合、社会的に孤立して買い物弱者になる傾向にあります。

図1:各地域類型における買物弱者問題の発生要因と今後の展望:全類型共通課題 単身高齢者
出典:平成26年度商取引適正化・製品安全に係る事業(買物弱者・フードデザート問題等の現状及び今後の対策のあり方に関する調査)

 

ある調査によれば、一人暮らしの男性の24.4%が「困ったときに頼れる人の有無」について「いない」と回答し、会話の頻度も低いことがわかっています。共同住宅でエレベーターがない場合、中高層階に住む高齢者は外出の機会が少なくなりますが、単身の高齢者の多くは共同住宅に居住し、その割合は高齢者世帯全体の約2倍になっており、社会的に孤立した単身の高齢者が買い物弱者になる危険性は高いと考えられます。

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