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高齢者の6割「車の運転に不安」
地方都市の買い物弱者とは
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概要

  • 自動車の大衆化が引き起こす新たな過疎地とは?
  • 団塊世代ジュニアの高齢化。その影響と世の中の変化
  • 駅前商店街への回帰?まちづくりの未来

 

買い物弱者の背景にモータリゼーション

各戸各人に一台というモータリゼーションは、バイパスや幹線道路などの整備と平行しつつ広まりました。一方で地域の交通インフラが人口減少や経済の衰退で空洞化し、地域がドーナツ化する状況は、全国の地方都市に共通の問題となっています。 地方都市で買い物弱者が生じる背景には、モータリゼーションの広がりと高齢化があると考えられています。

 

郊外への大型店進出とドーナツ化現象

地方都市の移動手段は、従来の鉄道による交通インフラ利用から、自家用車の普及と道路整備によるモータリゼーション、つまり自動車による交通網に代わってきました。ローカル線やバス路線が統廃合され、地方都市の中核であった駅周辺の商店街がシャッター街になっていきます。

同時に、シネマコンプレックスなどの娯楽施設を併設した大型店が郊外へ進出するようになりました。モータリゼーションにより各家庭に一台、各個人に一台といったように自家用車が普及し、郊外型の大型店がバイパスや幹線道路が交差するような場所に集まり、土日には地域住民の多くがファミリーカーなどの自動車で訪れ、地方都市の中心であった駅周辺の衰退に拍車をかけます。

また、駅周辺は相対的に地価が高いため、個人経営の商店や飲食店では駐車スペースを設けにくく、より一層こうした傾向が進むことになりました。

このため、従来のショッピングセンターが郊外へ移動し、郊外型の大型店が駅周辺の小売店のシェアを奪っていきます。さらに、地方自治体等の財政が悪化し、経済格差も広がったことにより、公共行政サービスなども統廃合されてドーナツ化現象が進み、経済的に自家用車を保持できない層や単身世帯、非正規雇用の経済弱者も増えてきました。

地方都市の中心街の衰退と郊外型の大型店の店舗展開に高齢化が加わり、ローカル線やバス路線などの交通インフラに頼ることができず、自分で自家用車などの移動手段を持たず、経済的にタクシーも使えない買い物弱者が発生することになります。

図1:各地域類型における買物弱者問題の発生要因と今後の展望:地方都市 課題発生の要因

出典:平成26年度商取引適正化・製品安全に係る事業(買物弱者・フードデザート問題等の現状及び今後の対策のあり方に関する調査):経済産業省

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